自宅で、上手に色をだすなら、ブリーチ技術を理解する
ブリーチ剤の中の1剤にはアルカリ剤と過硫酸塩が配合されていて、2剤には過酸化水素水が配合されています。
この2つを混ぜ合わせて、ブリーチ剤が完成しますが、とにかく玉にならないように、きれいに混ぜ合わせる事が大切になります。
玉になっている部分が残っていると上手く脱色できず、ムラになる原因になります。
髪を洗わずにブリーチ剤を塗る方もありますが、ダメージが大きくなるのと、
濡れていないと多くのブリーチ剤が必要であったり、ムラになりますので、必ず髪が濡れている状態でスタートしたほうが上手く仕上がりますよ!
美容師が教える注意点として、ブリーチを塗るときに大切になるのが、塗布量・時間・温度の関係が仕上がりの明るさにも影響されるので、そこを理解しましょう。
なるべく明るくしたい場合は、塗布量は多く塗り、温度を高くし(ドラーヤーなどでまんべんなく暖める)、時間を長く40分間ほどおくと、その薬剤の強さの最も明るくすることができる方法になります。ただしダメージはかなり進みます。

だいたいのメーカーの配合比率は1剤:2剤の割合が1:2で混合するものが多いです。比率を変えると明るさの結果にも影響がでてきます。
ブリーチ剤の明るさとダメージの関係
- 1剤:2剤 1:1 強めの薬剤が出来上がる もっとも早く明るくなるがダメージ大
- 1剤:2剤 1:2 通常の薬剤が出来上がる スタンダード
- 1剤:2剤 1:3 弱めの薬剤が出来上がる ダメージは少ないが時間と明るさが…
自宅でブリーチをしたことによるデメリット
- ケラチンタンパク質の損傷により、髪に弾力がなくなり強度が弱くなっていまいます。
- 間充物質の流失によりパサつきが多くなり髪がひっかかりやすくなる。
ブリーチすることで、ダメージが進行した髪の毛は、シャンプー後、乾くのが遅くなっていきます。
ダメージの損傷が大きいほど、乾くのに時間がかかります。
ブリーチの放置時間と明るさの関係
ブリーチの放置時間は20分ほどで、そこそこ明るくなってきます。
その後、30分になるとかなり明るくなり、しばらく色味は変化しません。
その後、40分以上になると、さらに1レベル明るくなるので、負担なくなるべく明るくしたい場合は、最低40分以上放置するのがダメージを押さえて明るくするポイントになります。
ブリーチ剤を使用中に、もう少し明るくしたい場合、もう一度重ねてブリーチ剤を塗ると重ねて塗らないときより、明るくすることができます。
重ねてブリーチ剤を塗るより、一度流して、もう一度ブリーチ剤を塗るほうが、さらに明るくすることが出来ますが、髪の損傷はさらに大きくなります。
ブリーチ剤での色の変化は
黒髪 >>> 茶色 >>> オレンジ >>> イエロー >>> ペールイエローの順に明るくなります。
今まで黒染め(白髪染め)をしていた髪は、残留色素の影響でブリーチをしても13レベルくらいまでしか明るくならない事が多いので注意が必要です。
よく3月に高校生が美容室に来店されるのですが、今まで、黒染めを何度かしているケースがあり美容師が施術しても、なかなか明るくは出来ません。
美容師おすすめブリーチ剤は、資生堂ブリーチ、ハホ二コクレージーブリーチが1回のブリーチで、かなり明るくできる商品になります。
Amazonや楽天などネット通販で購入できる商品もあります。
ブリーチ剤を頭皮につけると、頭皮の温度も重なりかなり刺激が強くでる場合があり、あまり我慢し過ぎると、頭皮が炎症をおこしますので、あまりにも痛みが強い場合は、ぬることを中止して下さい。
まとめ
自宅ブリーチを上手く塗るときの注意点としては、できるだけ髪がぬれている状態で塗ることと、40分以上時間を置くこと、薬剤をたっぷりにぬる事が大切になってくるので、ホームカラーする際は、参考にして下さい。