美容師を目指すなら、ファッションを始め、ヘアメイクや美容の技術や理論など、さまざまな分野の勉強ができる『美容専門学校』に行かなくてはなりません。
美容師にも国家試験制度があるので、必ず美容学校は卒業しなければ、試験を受ける資格がないのです。全日制の場合2年間と通信制の場合は3年間の期間、勉強しなければなりません。(美容師と理容師は髪を切る仕事としては同じですが、資格が違うので、それぞれ試験を受けなくてはなりません。)
美容学校卒業しても、美容師として働いているのはたったの28%
しかし、残念ながら現在、美容専門学校を卒業して5年後も美容師として働いているのはたったの28%つまり、5年後には100人いた美容師さんが28人しかいなくなっているという現状があるのです。離職する理由もいろいろありますが …
美容業界も、働き手がいないので、少しづつではありますが、働き方改革はありますが、まだまだ多くの美容室で問題をかかえています。
- 給与が安い(平均年収は280万円ほど)
- 拘束時間が長い(練習などを含めると24時近くまで職場にいる人もいます)
- 休日が少ない(講習やモデルハントなどに時間をとられる)
- 接客サービス業なんですが、そもそも接客サービスをあまり理解していない
だから離職率が高いのです。
全日制の場合2年間にかかる授業料も、大学なみにかかりますし、通信制で働きながら卒業しても資格も同じなのだから、正直、2年間もったいないな〜と思います。

『美容専門学校』には全日制のコースと通信制のコースに分かれていて、卒業する事においては、同じ卒業資格ですが、それぞれ費用や勉強方法に違いがあります。
美容学校の全日制コース
2年間の通学の間に、学科と実習合わせて2000時間以上の授業を受けることで、卒業資格が得られます。週5日の授業の大半を国家試験対策に費やし、美容学校の先生による指導のもと十分な技術と知識が得られるので、国家試験対策は安心できます。(学校も合格率upのために、本来、卒業後に必要な実践的な練習は、あまりしない学校がほとんどです)
2年間の学費もばかになりません。200万~270万円が平均的な学費の目安となります。実習費や教材費がかかりますので、他の専門学校と比べても安いとはいえません。
美容学校の通信制コース
通信課程は3年制で授業数は300時間と非常に少なく、通信制を利用しているほとんどの学生は、美容室で働きながら、夏、冬にスクーリングと言って1週間〜10日ほど、美容学校に行き、授業を受けます。後は、自宅に届く教材を期限内にレポート提出していく感じです。 3年間にかかる費用も80万前後と全日制と比べるとかなり安くすみます。
通信の最大のメリットはコストも 安く、実際に昼間は現場で働きながら勉強できるので、技術レベルは圧倒的にうまくなります。
正直、美容学校に行っても
あこがれの美容師を目指し、美容学校に入学できても、美容学校の授業の実態は、国家試験に合格するための勉強を、くる日もくる日も繰り返すとこがほとんどで、とても残念な感じです。なかには授業の一環で一般の方を招き、疑似サロンを開く学校もあるんですけど、非常に少ないのが現状です。専門学校なんで、仲良く同じ目標をもった、仲間と共に学ぶのが好きな方にはいいかもしれません。
2年間も実践的な授業内容があまりないのが残念なのですが、今の美容学校は、そのほとんどが国家試験を合格するためだけに存在している感じなので、学費のことや、肝心な美容の技術を向上せせることなどを考えるなら、よく考えて美容学校を選択して下さい。
プロとして通用するような技術は、実際にサロンに入ってから、また一から学ぶって感じです。
まとめ
国家試験の大事なポイントなんて、学校へ行かなくても、いまどきyoutubeで丁寧に公開されていますし、短期集中でポイントのみ学べる、通信制コースなども視野に入れて、ベストな道を探すことをおすすめします。